PTSDとトラウマ

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ここ最近PTSDという言葉をマスコミでもよく耳にしますが、正式には「PTSDとは Post-Traumatic  Stress Disorder(ポスト・トラウマティック・ストレス・ディスオーダー)=外傷後ストレス障害」といいます。

PTSDとトラウマとは つらい出来事ショックな出来事、すなわち<>トラウマとなるようなストレスを受けたその後に、そのことによって生じた心の傷をいいます。

PTSD(トラウマ)の原因は、いろいろとありますが、戦争、災害、事故、犯罪、いじめ、セクハラ、家庭内暴力、児童虐待等、本人にとっては大変なショックで人生の大事件です。

このような出来事が原因で心に大きな傷を受けます。 PTSDの主な症状としては、再体験やフラッシュバック、回避行動や麻痺、過覚醒などがあります。

再体験というのは、PTSD(トラウマ)の原因となった過去のつらい出来事が突然、頭の中に浮かんできたり、そのときの記憶がよみがえったりすることです。 この状態は突然やってきて自分ではどうすることもできません。

コントロールできません。 記憶がよみがえるきっかけは、たとえば火事で死にそうな目にあった場合は、激しく燃える炎を見ただけでそのときの恐怖感がありありとよみがえってきます。

PTSDも重症になると、きっかけがない場合でもフラッシュバックといって、何でもない時にも現在の自分から意識から離れて、そのときの記憶がよみがえり、当時の恐怖体験を今まさにおきているような感覚に襲われることがあります。

このようなことが四六時中おこると日常生活に大変な支障をきたします。

次に回避行動というのは、再体験から自分を守るため、PTSD(トラウマ)の原因となった場所や関係のあることに近づいたり、考えたりしないように努力することをいいます。

しかしここで問題なのは、この努力のために、行動範囲が非常に狭まります。

たとえば車で事故を起こした場合、車に乗ること自体がPTSD(トラウマ)となっているので、外出するのもなかなかできず、仕事に行けなくなったり、営業活動をまったくできなくなったりするかもしれません。

このような状態が続くと、ひきこもりになったり、自分のやりたいことを抑え付けるので、しまいには感情もだんだんと麻痺していまい、以前感動したり楽しかったこともだんだんとなにも感じなくなってきます。

最後の過覚醒とは、PTSDの再体験やフラッシュバックなどにより、精神的に過剰な緊張状態が続きリラックスできなくなった状態です。

常に神経がたかぶり、周囲の物音や話し声に過敏に反応したり、イライラ状態が続き当り散らしたり怒ったりすることが多くなりなす。

恐怖感から、常に警戒心をもち、夜もゆっくりと安心して眠れず、なんども目を覚ますなど睡眠障害もおきます。

このように神経が過剰に反応し覚醒した状態が続きます。
このような状態から心を一時的に開放するためにアルコールなどに逃げたりする人もいます。

しかしこれは二次災害となります。
PTSDの発症率ですが、トラウマが原因で全ての人がPTSDになるわけではありません。

トラウマに対する受け止め方は人それぞれで、心の反応の程度は人によって違います。

約30%くらいの人がトラウマよりPTSDになるといわれています。
PTSDの治療法としては、主に精神療法と薬物療法を行います。

薬は、抗うつ薬で再体験の症状をやわらげたり、抗てんかん薬などで情緒不安定をやわらげたりします。

精神療法としては、認知行動療法が基本となっており、曝露療法と認知療法があります。

曝露療法=Exposure Therapy;エクスポージャー・セラピーというのは、あえてPTSD(トラウマ)体験と同じような又は似たような体験をしてもらうことによって、このPTSD(トラウマ)はすでに過去の出来事であり、突然過去のPTSD(トラウマ)を思い出したり、大変気分を害したりすることは、自分の意思で十分コントロールできるという感覚を学んでいくことにより感情をコントロールできるように訓練をするものです。

但し、安全で信頼できる人で、聞き手が十分患者に対して共感できるような雰囲気の中で、トラウマ体験を思い出すということが重要です。

そのような治療環境でなければ、トラウマの再体験やフラッシュバックが発症します。

更にPTSD患者本人は、トラウマ体験の責任は「自分が悪いからだ」と責任が自分にあると考えたり、「自分は何もできなかった」「また同じことが起こるのでは」とトラウマ体験の状況についてどんな状況であれば安全か安全でないかの客観的判断ができなかったりします。

認知療法というのは、このようなゆがんだ考え方や認識の歪みに焦点をしぼって修正する療法です。

たとえば「他人が自分と同じような事件・事故・被害などに遭遇したら、あなた自身は被害者にどのような言葉をかけますか。」などと質問したりして、本人が物事を客観的に考えられるようにします。


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