パウムテストについて

 1949年にスイスの心理学者であったコッホが考案したパウムテストは、性格検査の1種です。

パウムテストは、「実のなる木」を鉛筆で画用紙に描かせて、人格や性格を描いた木の形などから判断する性格検査です。

バウムはドイツ語で木という意味で、クライエントの自己像を木として表現し、木の描き方により各パーツは、次のように解釈されるます。

  • 葉の部分:
    樹木の上部の枝葉の茂っている部分にあたる樹冠の大きさは、次のような目標の大きさを意味します。
    ・実を描いた場合…物事の結果を求める欲求度が強い人が多い
    ・1枚づつ枚葉を描いた場合…他人から認められたい欲求が強い人が多い
  • 木の枝の部分:
    感受性や協調性が高いほど、幹と枝が釣り合い広がって表現され比例していると見なします。
  • 木の幹の部分:
    自信のなさや無力感が強いほど、枝のない幹や細い幹として表現され比例していると見なします。
  • 木の大きさ:
    消極性や劣等感は小さい木として表され、攻撃性や顕示欲は大きい木として表わされます。

ソンディ・テストについて

 精神医学者であったハンガリーのソンディによって考案されたソンディ・テストは、心理テストの投影法の一つです。

精神疾患患者の顔写真8枚を1組とし、全6組からテスト器具は構成され、クライエントには各組の顔写真を順番に見てもらい、次に示す行為をそれぞれ行ってもらいます。

  1. 2枚だけ好みの顔写真を選択してもらいます。
  2. 嫌いな顔写真を残りの6枚の内から2枚だけ選択してもらいます。
  3. さらに嫌いな顔写真を残りの4枚の内から2枚だけ選択してもらいます。
  4. 残りの顔写真は2枚だけとなります。
  5. 6組の顔写真に対して1.~4.の手順を全て繰り返して行います。

 各手順で選ばれた顔写真は、クライエントの次のような心的状態を表しており、それぞれの欲求として処理していきます。

  • ①と②で選択した顔写真…現在の心の状態(VGP)
  • ②と④で選択した顔写真…心の底に沈み表面化していないもの(EKP)

 間隔を1~3日程度空けながら約10回くらい繰り返して行うのがソンディ・テストの正式な方法だと言われています。

簡便にテストを行えるので、頻繁に使用されていましたが、テスト結果に対する解釈が難しいという者も少なくありません。

10回繰り返してテストを行うことの意義

 ソンディ・テストでは、10回も間隔を空けながらテストを繰り返し行うので、一見すると面倒な検査方法だと感じる人も少なくありませんが、この行為は実は重要なことです。

人の心は毎日の生活の中で常に変化しており、一定ではありません。

なので、何回も間隔を空けながら繰り返しテストを行うことで、日々揺れ動いている心の状態をより正確に把握できます。

 心の情緒の安定度合いがテスト結果の変化を見ることにより読み取ることもできるからです。

また、テスト結果の変化から欲求・衝動の発生時期、強まった理由、解決されるまでの過程や方法なども明確にすることができます。

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